兵庫医科大学薬学部の学生のみなさんを対象にセミナーを実施しました。 こちらより

富山大学学園祭にて登坂絵莉さん(女子レスリング・リオ五輪金メダリスト)をお呼びしてシンポジウムを開催しました。

この度富山大学の学園祭「富大祭2022」において、富山県高岡市出身、女子レスリング、リオオリンピック金メダリストの登坂絵莉さんをお招きし、シンポジウムを開催させて頂きましたのでその内容についてご報告させて頂きます。

3年ぶりに開催された「富大祭2022」

2022年10月22日、シンポジウムは富山大学杉谷キャンパスでの開催となりました。

このような社会情勢のため、3年ぶりに開催された学園祭。

学園祭のテーマは「繋がり」。

シンポジウムのテーマは、その「繋がり」を意識した

「医療連携でスポーツを支える!私たち1人ひとりにできること。」

シンポジウムは1部と2部に分けて行われました。

(Yahooニュースにも掲載頂いております。記事はこちらから。)

1部のテーマは「私のレスリング人生、栄光と挫折」

1部は「私のレスリング人生、栄光と挫折」をテーマに、学園祭実行委員長の高井勇希さんと登坂絵莉さんの対談形式で行われました。

登坂さんの富山での生い立ちやレスリングを始めるきっかけ、また世界を目指し練習に励む中での苦労、そしてリオオリンピックでの金メダル獲得についてなど、これまで歩まれた人生について詳しくお話をして頂きました。

2部のテーマは「スポーツ医療連携の可能性」

2部では、整形外科医の根塚武先生、産婦人科医の鮫島梓先生、薬剤師の吉田哲朗先生、理学療法士の荒木佑介先生の4名をお招きし、「スポーツ医療連携の可能性」というテーマでディスカッションを行いました。

登坂さんは現役時代に慢性的な左足指のケガや減量、また減量に伴う無月経や、月経周期によるパフォーマンスの変化に苦しまれており、登坂さん自身の経験をお話頂きつつ、そういった側面に対し、様々な医療職が連携することによって、より良いパフォーマンスを発揮できるようサポートさせて頂ける可能性ついて討論を行いました。

シンポジウム全体を通しての印象

今回特に印象的だったことは、現役を引退された後に風邪をひかれたそうですが、その際に風邪薬を飲んだところ非常に効いて楽になった、とお話頂いたことです。

現役時代にはドーピングの問題もあって、ケガや病気に対して薬を飲んだことがなかったので、現役時代にもケガの痛みや病気の際に薬を使うことができていたら、また違ったのではないかとおっしゃっていました。

ケガの状態や病気の程度に合わせ、医師や薬剤師、理学療法士が連携することによって、その際に適切な治療や内服を提案させて頂く。

医療者にとっては当たり前のことではありますが

日本のトップアスリートでさえもこういった環境になかったことに驚くとともに、今後私たちがこういった側面に貢献したい

という気持ちがより強くなりました。

今後もこういったシンポジウムや講演会の開催含め、ドーピング0会の活動の輪を拡げて参りたいと思います。

最後に

今回富山大学でシンポジウムを開始させて頂きましたが、富山大学様、富大祭2022学園祭実行委員会の方々、登坂絵莉様、その事務所の方々、そしてご協力頂きましたすべての方々に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

一般社団法人 ドーピング0会 
代表理事 吉田哲朗
理事 烏山 司

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